腰痛のレッドフラッグについて

腰痛のレッドフラッグを御存じですか?

2004年のヨーロッパガイドラインでは、

まず最初に、腰痛患者を診断する時、急性・慢性とも、

「重大な脊椎病変の可能性があるかどうか」 をチェックします。

それには、『 レッドフラッグ 』 というチェック項目を使います。

 

重大な脊椎病変とは、

悪性腫瘍、脊椎感染症、骨折、解離性大動脈瘤、強直性脊椎炎、馬尾症候群

といったものです。そのひとつの症状として「腰痛」が現れるわけです。

全腰痛の5%以内で少数ではありますが注意が必要です。

 

『 レッドフラッグ 』

■ 発症年齢が20歳未満か55歳超

■ 最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故など)

■ 進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢がない、動作と無関係)

■ 胸部痛

■ 悪性腫瘍の病歴

■ 長期間にわたる副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の使用歴

■ 非合法薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、HIVポジティブ

■ 全般的な体調不良

■ 原因不明の体重減少

■ 腰部の強い屈曲制限の持続

■ 脊椎叩打痛

■ 身体の変形

■ 発熱

■ 膀胱直腸障害とサドル麻痺

この中には入っていませんが、下肢の筋力低下にも注意が必要です。

 

レッドフラッグに該当した患者には、画像検査や血液検査をして、

「重大な脊椎病変」がないかどうかを調べる必要があるので、

場合によっては病院にご紹介する場合があります。