脊柱管狭窄症は誤診されやすい!

脊柱管狭窄症などの腰痛としばしば誤診されることが多い病気に「筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)」というものがあります。

 筋・筋膜性疼痛症候群は、筋肉が原因となって痛みやしびれを引き起こす病気で、 日本では筋痛症とも呼ばれることがあります

 筋肉に過度の負担がかかり、筋の緊張をきたし、血流が障害され痛みが発生すると考えられています。

 原因やメカニズムはある程度解明されているのですが、血液検査、MRICT撮影など、通常の西洋医学での検査では目に見える根拠がはっきりと判らないため、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、半月板損傷など神経根障害による痛みと誤った診断をされるケースがあるのです。

 これは、この病気の存在そのものを医学界はもとより患者の間にも十分に認知されていないことも原因となります。

 検査で異常のでない慢性痛としての一般的な肩こり・腰痛の大部分は筋筋膜痛症候群に含まれます。

 発生原因としては、筋肉への過剰負荷や筋疲労などで、脊柱管狭窄症と誤診されやすいのは、脊柱の椎間孔狭小化による神経圧迫も原因となるからです。

 症状としては日常生活での筋肉の疼痛と凝り・疲れやすい・体調不良などの自律神経失調症を伴うこともあります。

 精神的なストレスの増加や身体的疲労に伴い痛みの増強があり、痛みに伴う運動制限などもみられます。

 筋肉痛というと、一般的に数日程度で痛みがおさまるものですから、軽く考えてしまうのですが、脊柱管狭窄症などの腰痛も、発症の大元の原因には筋肉への過負荷があります。

 それらが椎間板の変形など、神経根を圧迫する要因となり、酷い腰痛や下肢のしびれを発症させています。

筋肉の損傷は、様々な筋骨格系疾患を引き起こすものですから、筋肉痛だからといって軽視することはできないのです。

 脊柱管狭窄症などとの相違点は、脊柱管狭窄症などの痛みの原因が神経を圧迫するというものに対して、筋・筋膜性疼痛症候群の場合、痛みのポイント自体も筋肉のなかにあるという点です。

 筋・筋膜性疼痛症候群の前兆で、筋肉のなかにしこりが出来ていりため、ここで激痛を引こ起こす事があります。このしこりのことを「トリガーポイント」と名付けていて、筋・筋膜性疼痛症候群の痛みの原因は、「トリガーポイント」なのです。

 「トリガーポイント」は後頭骨・頚部から脊柱・骨盤に出来るため、首~肩周囲筋に痛みを訴えることが多く、性別では3:1の比率で女性に多いとされています。

 筋肉は軽度の損傷なら通常、数日あるいは比較的重いものでも数週間というレベルで修復されてくるのですが、筋肉を休ませないで負荷をかけ続けることによって、筋肉の疲労回復が困難になり、痛みが続くようになります。

 また、心身のストレスによって自律神経のバランスが崩れると血行が悪くなり、修復に長引き、最悪の場合、こったまま戻らなくなることもあります。